国際結婚をして、旦那さんが日本語が堪能ではない場合「日本に住む」という選択肢は挙がってこないことがほとんどです。
旦那さんの国に住み、そこで子育てをする。
もしくは自分も英語力を活かして仕事を見つけてキャリアを積んでいく。
そういったカップルが多いのではないでしょうか?
政府が英語学習に力を入れ始めたとはいえ、先進国の中で日本は明らかに遅れを取っています。
そのため国際結婚カップルにとっては、「日本に移住する」「日本で暮らしていく」ということはハードル高いですよね~。
それでも、日本に住みたい。住めるのかな?っと悩んでいる方に向けて私たち夫婦の経験をご紹介します。

日本語が堪能ではない夫と日本に暮らして7年目になります!
実際に住んでみてどうかもこれからたくさんまとめていこうと思うので、ぜひご覧くださいね。
日本語が話せない外国人夫と日本で生活は可能?



結論、私たちは暮らせています。
日本で暮らせるか?っと考えた時に一番不安に思うのは旦那さんの仕事だと思います。
日本語が話せない場合多くの外国人は英語の先生の仕事に就くのですが、「時給」がとてもいいんですね。なので、しっかりと働いてくれる旦那さんで、奥さんと共働きであれば、その点の心配はそこまでしなくても大丈夫。
ただ、やはり妻の負担は大きい部分もあります。
今の私たちの生活が成り立っているのは、
- 夫が英語講師として働くことが嫌ではないこと
- 私も仕事をしていること
- 私の家族のバックアップがあること
- 夫も家事全般が自分でできること
が大きいです。
逆に、例えばこんな人だと日本に住むということは難しいと思います。
こんな人には向いてない
- 夫に養われたい
- 夫におんぶにだっこな生活がしたい
- 日本で頼る人がいない(自分の家族など)
- 旦那さんが英語を教える仕事をしたくない(特別な資格をもっているなら別)
日本で暮らすために必要な日本語力は?


日本で生活するのに必要な日本語力で、一言でこれだけ話せれば大丈夫です!っという指標はありません。
日本語を勉強するにあたって、英検の日本語版のものがあるんです。



ちなみに、夫はN5を持っています。
分かりやすく、日本語能力試験を例にすると・・・
N1:幅広い場面で使われる日本語を理解することができる
(例)新聞の論説・論評、倫理的にやや複雑な文章を理解する。ニュースや講義を聞いて理解するレベル
N2:日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解できる
(例)新聞や雑誌の記事・解説を理解できる。自然に近いスピードのまとまりのある会話やニュースを聞いて理解できるレベル。
N3:日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる
(例)日常的な話題について書かれた文章を読んで理解できる。やや自然に近いスピードのまとまりのある会話を聞いて、具体的な内容や登場人物などを合わせてほぼ理解できるレベル。
N4:基本的な日本語を理解することができる
(例)基本的な語彙や漢字を使って書かれた身近な文章を読んで理解できる。ややゆっくりと話される会話であれば理解できるレベル。
N5:基本的な日本語をある程度理解することができる
(例)ひらがなやカタカナ、日常生活の基本的な漢字で書かれた文章を読んで理解できる。教室や身の回りの生活場面でゆっくり話される短い会話から情報を聞き取れるレベル。
日本語能力試験
レベルはこのような感じになっています。
ただ、そんな夫でも日本で生活して6年目を迎えているのですから、結論から言うとN5でも日本で生活できるということになります。
日本語能力試験とは
英検の日本語版といえる、日本語能力試験。
年に2回受けることができます。



N5が一番易しい試験となり、N1まであります。
こちらのサイトに詳しく書いてありますので参照下さい↓
日本の企業に就職したいと考えている外国人であれば、持っておいて損はない資格です。



転職サイトに「JLPT N2以上」と記載されている会社なども見かけます。
ちなみに、私も教科書を見せてもらったことがありますが、N1は日本人の私でもクリアできるのかな?というくらい難しかったです。(えっ・・・)
【体験談】日本に移住した時の夫の日本語力


まずカナダにいた時から日本に興味があった夫は、独学で平仮名とカタカナを学んでいました。
読み書きはでき、簡単な挨拶程度は出来ましたが、本当にそのレベルでした。



旅行で使えるレベルの日本語力でした。
日本で働く上で日本語力の向上が必要だったため、1年間語学学校に通いました。
といっても午前のみの短い学校でしたので、午後は英語の講師として働きました。
1年間の語学学校の成果は?
1年間午前中だけ語学学校に通った成果としては、リスニング力の向上とボキャブラリーの向上、漢字を学んだことで読める本の幅は広がりました。(小学生低学年レベルです)



日本語能力試験を受験し、N5に合格しました。
学校卒業後も仕事をしながら独学で勉強を続け、次はN4を受ける予定でしたが本人が「N3でもいけそうな気がする!」っと飛ばして受験した結果「不合格」・・・。
その後一気に自信をなくしてしまい、勉強時間も減っていき現在に至ります。
N4は受験していませんが、おそらく夫のレベルはN4だったと思います。



そして、夫の日本語レベルはずっと停滞しています。
日本語がN4レベルでも日本で生活することは可能ですが・・・
私たちの例を挙げながら説明した通り、日本語がかなりベーシックなN4~5レベルでも日本で生活することは可能です。
ただ。
ただ!!
ここで声を大にして言いたいこと。
それは、夫が日本でここまで大きなトラブルなく生活できていたのは、間違いなく妻である私のサポートが手厚いからに異ならないのです。(自分で言うか・・・笑)


そうです。
小学生低学年レベルの日本語でも日本で生活していけると言いましたが、そのためには、日本人パートナーの協力が必須。
そう、つまり「あなた」の協力と覚悟が必要になります。
どんな覚悟??
っと気になる方はこちらをどうぞ⭐︎
まとめ
イレギュラーなことが起きなければ、小学生低学年レベルの日本語でも日本で生活していくことは可能です。
有料のサービス(翻訳)なども活用していくことで解決できることもたくさんあると思います。



日本人パートナーの覚悟と言いましたが、1番大切なのは夫婦2人の会話を絶やさないこと。
お互いの気持ちを伝え合い続けること。
我慢し合わないこと。
「ありがとう」の気持ちを伝え合うこと。
きっとベーシックにそこなのではないかな・・・っと思ったりもします。
そして、日本で結婚となると考えなくてはならないのは「名字」ですよね。
我が家では悩んだ結果「カタカナ」の名字を選択しました。
そしてそして、更に日本で子供を出産した場合考えなくてはならないのは「子供の名前」。
国際結婚ならではの悩み。
子供の名前をカタカナにする?漢字にする?
▶▶「ハーフ」の子供の名前はどうする?決めるときに気を付けたこと
参考になれば幸いです。